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60代、楽しく元気に暮らしたい

読書感想文📖♿👩🎾

長々と、最初から最後まで感想文のみです。(o*。_。)o


「パラ・スター」 阿部 暁子

文庫本が並ぶ中、この表紙に目が留まり、
絶対面白そう!ワクワクしながら手に取りました。
車いすテニスプレーヤーの宝良と
「親友のために最高の車いすを作る」という百花。


どちらから読む?

どうやら<百花>が先のようですが、


やっぱり興味を惹かれるプレーヤーの<宝良>から読みました( *´艸`)

サポートしてくれている会社や、コーチの事、
大会で不調に苦しんだり、世界のトッププレーヤー達とのやり取りなど、
興味津々でした。


世界ランク1位の七條玲に
「君島(宝良)さん友達いたんだ」と言わせる素っ気ないキャラ。
レストランで自分の向かいに座った彼女に対し、
「私、食事はひとりでしたいんですが」と言ったりする。
(「NO」と言えない私は、ちょっとうらやましい)


逆に人を惹きつけるタイプの七條玲は、
プレーヤー達と写真を撮ってSNSに載せたりして、楽しそう(๑•ᴗ•๑)
と思っていたら、
「東京パラリンピック開催で車いすテニスに注目されている今、
たくさんの人に知ってほしい、そして全国にたくさんあるテニスクラブの
どこでも、普通に車いすテニスができるようになってほしい」
という思いがあったのだと知りました。
そうか、せっかく興味を持っても、やる場所がないと踏み出すこともできない。
(陸上の選手も同じことを言っていたなぁ)
頂点に立つような人は意識が高いですね。



<Side 百花>では、

山路百花が車いすに出合って、強く興味を惹かれ、
親友宝良の為に最高の車いすを作りたいという夢を持ち、
製作所に入って、悩みながらも奮闘する様子にワクワク✨


仕事で「要領が悪くて時間がかかる」という悩みに対し、
「要領よくできない代わりに努力を惜しまない美徳の持ち主」
「時間をかけなければ得られないものをひとつずつ手にして、
懸命に磨いて、それを世の中へ還していく。仕事とはそういうものでは?」
という社長の言葉。


失敗して落ち込んでどうしようもない時には、
「身体をケアする。身体と心はつながっているから。
ちゃんとご飯食べて、運動して、お風呂で身体温めて、ぐっすり眠って起きたら、
きっと今よりマシになって次にすべきことが見えてくる」
と、宝良の言葉。


私も励まされ、しっかりと心に残りましたo(*^-^*)o



お互いを強く思いやる宝良と百花、そして車いすの少女みちる。


全てが興味深く、夢中で読みました。面白かった!